後悔を和らげる方法

後悔を和らげる方法株式投資に役立つ心理学a0002_001992

後悔は起きてしまったことに対してクヨクヨ悩むという、後ろ向きの考えなのでタチが悪いです。

先の記事では私たちが強く後悔するパターンを例にあげてきました。
では、このような後悔をどうしたら回避したり軽減することができるでしょうか?

他の誰かに責任転嫁する

失敗をしても、他の誰かに責任を擦り付けることで後悔は軽減できる。

自分のした行動に責任を持つって、けっこうキツイもんです。
だったら何か失敗したときは、人のせいにしちゃえば少しはラクになるってこと。

もちろん何でもかんでも人のせいにするのも問題だけど。
「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも全部私のせいなのよ!」的な発想よりは遥かにマシといえるでしょう。

自分でちゃんと自覚できていれば、後悔を和らげる自己防衛法として責任転嫁をするのはありでしょう。

ルールを設定する

「世間一般の常識は、型破りのことをして失敗するよりも型どおりのことをして失敗するほうが、評判がよいことを教えている」

経済学者ケインズ

型破りのことをして失敗すると周りからの風当りが強いので、後悔も強くなる傾向があります。

成功した場合は賛否両論ですけどね。

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たとえば元中日ドラゴンズの落合監督はオレ流と呼ばれ、型破りの采配をふるっていました。

「山井に代わりましてピッチャー岩瀬」とか。
ドラゴンズファンの私からしても、あの采配はないですよ…

山井の豆が潰れたかどうかの真相はわからないけど、たとえ豆が潰れていたとしてもヒット一本打たれるまでは投げさせるべきでしょう。

チームの勝利が大事なのはわかりますけど。しかも日本一がかかっている試合ならなおさら。
それでもね、勝敗よりも大事なものってあると思うんですよ!

断固として言わせてもらいますけど、あれは落合監督の采配がすごかったんじゃなくて。

山井はもちろん、9回をしっかりと押さえた岩瀬がすごい。
あの重圧のなか、さすがとしかいいようがなかったです。

もしあそこで岩瀬が打たれて逆転負けでもしてようものなら、落合監督は一生叩かれてでしょうね。

とはいえ、8年連続Aクラスの実績は認めざる得ないですけどね。
型破りの采配と好んだとはいえ、名将には間違いないです。

オレ流采配を巡って、随分と熱くなってしまいましたけど(笑)

大きな後悔をしたくないのならば、世間一般の常識に従って無難な意思決定を行った方がいいでしょう。

あとは、事前にルールを設定しておくとラクですよ。
失敗してもルールに従ったんだから仕方ない、って諦めがつきやすいですからね。

迷ったときは中立策をとる

白か黒という極端な選択をせずに、灰色という中立策を取ることで後悔を軽減できる。

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この方法は好んでよく使います。

私は以前、株式の短期トレードを生業としていたんですが、中立策を用いて後悔/リスクを分散させていましたねえ。

例えばある株式を100万円分購入しようかどうか迷ったとき。

まあ迷うくらいなら何もしないのがベストなんですが、どうしても迷ったときは半分の50万円分購入します。

そうすれば仮にその株が上がったときは、「100万円分買っておけばよかった!」って後悔しますが、まったく利益がないよりはマシ。

逆にその株が下がってしまったときは、「買わなきゃよかった!」って後悔しますが、損失は半分なので痛みも半分以下になります。

そもそも株価の上げさえなんて”ほとんど予測できない”ということを前提に考えると、損失は利益の倍以上のダメージなので、買いか売りかという積極的な選択はせずに中立策を取った方が後悔を軽減できます。

というわけで、途中からはルールをガチガチに決めた、いわゆるシステムトレード。
買いか売りかというアウトライト(方張り)はほとんどせずに、マーケットニュートラル戦略を好んでました。

それでも疲れちゃって、最後は引退しましたが…


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